器の旅 〜丹波〜
日本六古窯の1つ、丹波。
兵庫県の三田市と丹波篠山市の間にある立杭というエリアに、今も60件ほどの窯元が集まっている。その歴史は平安時代末期にまでさかのぼる。
周囲は山に囲まれており、日本の山里という風情。
GWには毎年、登り窯を焚くようで、このあたりにしては賑わっている(?)ようだ。
一般の人の作品も焼いてくれるようで、いつかトライしたい。
古くからの瓦屋根の家屋が山裾に並んでいる。
街の雰囲気は、少し備前に似ている。
並んでいる家屋の多くが窯元で、お店になっており、焼き物を買うことができる。
丹波焼の特徴は、焼き締めと呼ばれる釉薬を使わないもの。
しかし、近年は釉薬を使った現代的な焼き物も多く、産地としての特徴は何かと聞かれるとなかなか難しい。
丹波焼のユニークな点は、民藝にも繋がっていることだ。
丹窓窯という窯元には、かつて柳宗悦、バーナード・リーチ、河井寛次郎らが訪れ、民藝運動の一役を担ったとされる。
ここでは、バーナード・リーチによってもたらされたイギリスの技法、スリップウェアの器が用いられている。器の表面をドロ状にして、文様を描く技法だ。
古くからの古典、民藝、歴史の中で様々な様式を獲得してきた丹波焼の奥深さを堪能しました。
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