器の旅 〜京都〜
江戸時代から京都で始まった清水焼は、かつて現在の清水寺のある清水五条を発祥とする。現在、清水焼の生産は郊外へと移り、山科の清水焼団地、さらには琵琶湖の方へと移っている。
京都の器の旅は、清水五条にある河井寛次郎記念館から始まる。
ここは、河井寛次郎が作陶を行っていた場所で、建物は当時のもの。記念館の中には、昭和まで使われていた登り窯の跡がある。
建物の中は静かで、訪れる人も少ない。
河井寛次郎の初期から晩年までの作品を鑑賞することができ、その器の素晴らしさに時間を忘れる。
作品は四半期ごとに入れ替わるらしい。
もはや陶芸の域を超えている。
河井寛次郎記念館のすぐ近くには250年以上続く、六兵衛窯がある。
ここの京焼を見ると、他では器を買えない。
それぐらい素晴らしかったが、いい値段もする。
散々悩んで、後ろ髪を引かれる思いで、ギャラリーを後にする。
http://rokubeygama.com/rokubeygama/
清水五条から、清水寺へ向かって五条坂、通称「茶わん坂」がある。
坂の両脇には、多くの清水焼のお店が並んでいる。
途中、二年坂にある大正時代から続く甘味処かさぎ屋でかき氷を食べた。
京都の器の旅もなかなか良い。
ものすごく狭い美術館なので、相当マニアックな人にのみオススメしたい。
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